迷走かあちゃんの日記

2012年に33歳で男女の双子を出産。育てる毎日に追われ迷走中。育児の事、夫の事、仕事の事、世の中の事、お金の事、自分の事etc…尽きる事のない独り言を綴っている日記です。

おとん、ふとした時に感謝…

車の運転免許。
今はマイカーで動けるということが、私がワンオペですべて回す上でかなり重要な事です。

(なかったらどうなるか?いや…すべてが回らない。)

さっき、
連日胃腸炎と戦ってきた息子をかかりつけの病院(といっても、いつも時間外なので担当医はいないけど。)へ連れて行った時に…

しんどそうな我が子の、
さらに上をいくであろうしんどさの、知らない母娘と病院の待ち合いで出会いました。

年長の我が子よりも2つは下かな…?
その女児は数日前の息子みたいでした。
吐きたいけど吐けない。
今にも出そうだけど、ずっと気持ち悪いけど、いつ吐くかわけわかんない。そんな感じ。

受付では急いで嘔吐用のミニバケツを渡したり問診票、体温計…
小柄なお母さんは大きなリュックを背負い、苦しむわが子を抱っこし、もうこれ以上何も持てない。
娘も力が入らない。
バケツを押さえるのも危うい。
タクシーで来たらしく、車内か、降りた直後かに嘔吐した際に母娘とも服が汚れてしまったようだ。

うちのは、嘔吐が止まり、やっと待望のお食事ができるようになり、あとは元気になるだけの予定だったのに、何故か突如高熱。40度超えたのでまた受診しに行った次第でしたが、わりと元気。しかも、しっかり者の双子の妹も同伴。
だから、娘に息子のサポート頼んで、「かあちゃんはあの人たち助けるよ。」と言って、その母娘に駆け寄り声かけました。「問診票書く間だけでもバケツ私持ってます。(にこっ)」と。

ワタシは、THE・人見知りとは完全に真逆の人。
一期一会。
てか、病院の人で手を貸せない状況なら私めが!と思ってとっさにそうやってた。
 
嘔吐がある時でしかも冬なら、着替えだけでもすぐ大荷物になる。
背中に大荷物、前には脱力しきった我が子。
しかも常に吐きそう。
てか、すでに吐いて汚れた。

目の前の小さなお母さんの足腰も心身も心配!
もう、やるしかないから必死なのだ、きっと。

彼女は周りにサポートされると「すみません!」「ありがとうございます!」と明るく周りへの気遣いも普通にできていて(うわー…すごい偉い人だー…)と思いました。

うちが先に終わったので、別れ際にお互い笑顔で
ワタシ「がんばってっ!(ガッツポーズ)」
彼女「ありがとうございます!(にこっ)」

うちの息子は胃腸炎で連日通院してる間にインフルもらった可能性ありで、一応検査は陰性だったけど、明日も気をつけて様子見て必要なら再検査との事でした…
あーもう、可哀相。

帰り道、車を運転しながらふと、遠い昔に、今は亡きおとんが、自分ら3兄弟に言ってくれた(やってくれた)事を思い出していました。

「運転免許は仕事でも生活でもこの先絶対にあった方がいい。お父ちゃんそれだけは3人ともやってやりたいから行け。」と、強制的に教習所に行かされた。
当時は嫌だったのに。
有無を言わさず強制。
運転なんてすごい怖いと思ってた。
案の定しばらくペーパーだった。
でも田舎暮らしするようになってちょっとずつちょっとずつ慣れた。

おバカ娘のわたし。
おとんだって本当は怖かっただろうな。
運転ってすごく責任を伴う。
でも身につけさせようと決めてたんだな。

生前、電話でよく心配してくれてた。

「ホントにオマエ、頼むぞ。なんかあったら父ちゃん…やだからね。」
と、
よく、何かあったら…を想像させるような言葉をかけられた。

運転免許は、
めちゃくちゃ恐い反面、めちゃくちゃ温かかった父からの大切な思い出であり、私の心強い財産だ。

車がないパターンで頑張っている人を目の当たりにして、
(そうだよな、当たり前じゃないんだ。)
と思うとともに、おとんにふと感謝した。