迷走かあちゃんの日記

2012年に33歳で男女の双子を出産。育てる毎日に追われ迷走中。育児の事、夫の事、仕事の事、世の中の事、お金の事、自分の事etc…尽きる事のない独り言を綴っている日記です。

嘘について

色んな経験を経て大人になった私たちは、その時の都合で、悪い事をしたにも関わらず謝るどころか知らん顔をすることを「余計な事は言わない」という事にしてしまう。そんな人、立派な肩書をお持ちの方にも見かけます。

しかし、まっすぐ素直な子供を教育する中でそういった、「言ったら叱られるから隠さないと」とか、
「この人が悪いみたいになっちゃ可哀想だからバレないようにしなきゃ駄目」とか、そういう曲がった事を教えるのは私は好かない。

ずる賢い=賢い
ではないし、
バカ正直=馬鹿
ではないのだ。

つくづく、
「難しいなー」と思うことが先日ありました。

いつも大変お世話になっているお義父さん。
その日も娘が急に体調を崩し、自分も夫も仕事を休めないのですぐに応援を依頼。
急いで駆けつけ娘の子守を引き受けてくれたおかげで、遅刻はしたものの仕事に行くことができました。
信頼してお願いしている間柄です。

ですが

以前から軽々と嘘をつく所があり、
自分が「ごめんなさい」と言わなくて済むようにするためには平気で隠し事をしてしまいます。
(わたしにバレているのですが(笑))

「嫁にバレたら面倒くさいや」
そんなことは誰しもあるのでしょう。
それは良いにしてもですよ…

ホワイトペンのインクがフローリングに垂れたようで、すぐ拭いてみたが簡単に取れず…
それが床やら棚やら机の脚やら色々な所に飛び散っていて…
義父の帰宅後、夜に気付き、家族みんなに聞いてみても「わからない」という反応しかなく、
(こんな目立つもの、しかもこんなに色んな場所に…やった人気付くでしょう。)と内心違和感を覚えた。
 
なんかおかしいなー…

翌日、おじいちゃんと一日留守番をしていた娘にちょっと申し訳ないけどかまかけてみた。

「ねえ…もしかしてなんだけど、
おじいちゃんに言わないでってお願いされてない…?母ちゃんこれさ…おじいちゃんが付けちゃってすぐお掃除してみたけど取れなかった。そんな気がするんだけど。誰がやったとしても別にそんな怒ることでもないんだけど…
誰も知らないっていうのがどうも変だなと思うんだよ。話してくれない?」

そう言うと娘が小さい声で恐る恐る打ち明けてくれた。

「…そう。」
「でも言わないでって言われたのに言っちゃってどうしよう…」
と、苦しんでいる。
5歳の娘がなんでこんな思いさせられなきゃならんのだと、聞いた瞬間は頭にきました。
夫に全部報告して共有して、
でも、
娘を苦しめるからお父さんにはなんも言わなくていいと伝えました。
むしろ、
お父さんに問い正したらまた私らのいないところで「〇〇ちゃんひどいじゃないか。」と言われかねない。

娘には
「〇〇は何も悪くないんだよ。
嫌な思いをしちゃったね。
きちんとごめんなさいができなかったのと、〇〇に嘘をつくようにお願いしたのはおじいちゃんが悪いと思うけど、だからって別に母ちゃんがおじいちゃんとケンカするわけでも、おじいちゃんを怒るわけでもないから。
ただ、人として、ごめんなさいとありがとうを素直に言うべき時には言えたほうがいいよね。
今、〇〇がおじいちゃんかばう為に言われたように黙っていたけどなんかとても辛かった気持ち、ちゃんと父ちゃんと母ちゃんはわかってあげたいんだ。」
というような話をした。
5歳だけどしっかり理解しているようだ。

少しホッとしたように表情がゆるんだので安心した。
都合の悪い人からすれば
「そんなこと」
「くだらないこと」
と逆上するかもしれない。

でも娘の立場からすれば
心にしこりになるし人格形成に影響する。

もっと「自分」ができてきて、
社会経験もして、その上での「嘘も方便」ならまだわかるのだ。

まっすぐ素直な幼児に嘘や隠し事の強要、大人のつまらない都合の為に利用する、そういったことは良くない!と怒りを覚えたと共に、
そこで短気をおこしてもいけないのよね…

そんなこと、
これからいくつもあるのかなー…

などと、
ちょっと考えさせられました。

ただ、
夫に話した時に、
大切に思っている父親の事を
「バカ親父が…」と言って、
妻の私と我が子の方に寄り添って考えてくれた事。
それは本当に心強く安心した。

親兄弟親戚…
上手にやっていけたらいいです…。

とりあえずは一件落着…だろうか?