小学2年生のうちのミックスツインズ。
読書感想文にこの夏休みに自力で取り組みました。
どこまで諦めずに向き合えるかを見守り、無理な部分はサポートが必要でした。
昔、子供がまだいない頃、
ふとテレビで『街の声』みたいな映像を見た時の印象が、
『え?!親がやっちゃうの?』
でした。
さて、自分が親の立場でとうとう同じ状況を迎えました。
『こうするべきだろうな』という考えの部分と、
『こうなるんだね』という現実の部分が、
今回、体験として残りました。
求めるレベルは各家庭によって様々ですが、 どのぐらい本人たちが頑張ったか、 どのぐらい私が手伝ったか、 書き留めておきたいと思います。
小学2年生の読書感想文は800字程度とされていますが、
うちの子たちはもらった原稿用紙4枚(240字×4枚)、フルに使ってしまいました。汗 (初めてなのに・・・感想がいっぱいあるのね・・・)
小学2年生というと、おしゃべりはもう得意ですが、おしゃべりで組み立てられるのに、文章で組み立てるのはできない。。
うちの二人はそんな壁に出くわしている感じがします。
気持ちが動く・言葉を抜き出す この辺りは難なく。。。
子供たちが選んだ本はこちら ↓↓↓
学校のプリントをヒントに組み立てていきました。
⒈本を最初から最後まで読む。
⒉付箋のように書きこめる大きさのしおりを何枚か用意する(うちは8枚)。
⒊もう一回、本を最初から読みながら、印象的なページにしおりをはさむ。
⒋しおり一枚一枚にページと、印象に残った内容を書きこむ。
⒌しおりを本から外す。
⒍下書き(学校からもらった原稿用紙のコピー)の冒頭に本を選んだきっかけを書く。
⒎本文の部分に、先に準備したしおりを並べる。並べる順番を考えてもらう。
⒏そこまで終わったら『読み終わった時に、一番思ったことって何?』と聞いて、自分の中でまとめてみてもらう。
⒐先に並べたしおりとしおりの間をどうつなぐか考える(『しおりに書いたことをただ順番に書いていくだけだと、繋がらなくない?変じゃない?』と問いかけて、どうすればよいか考えさせる)。
⒑内容に肉付けできたら、先に考えてもらった『一番の感想』を元にまとめをつくる(思ったこと・理由・もしそこから自分の考えがあればそれもまとめて締める)。
⒒いらない部分を削る。
⒓誤字脱字をチェックして、タイトルを考える。(本の題名ではなく自分でタイトルを考える)。
『わあ~♪この通り進めれば上手にかけるじゃーん♪』
と思いました。
しかしそんなに甘くなかったです。
娘はともかく息子の世界観には度肝を抜かれると同時に、 ちょっとした感動?すら覚えました。
とにかく息子はしおり作りの時点で相当つまづきました。
【一番目の失敗】
息子のしおり作りの一番目の失敗は、
・あらすじをほぼまるうつし(しおり一枚の中に何ページにも渡る内容がびっしり…)
↓
【一番目の私の対応】
説明してその場を離れていたので、戻ってきてびっくりして愕然としました。
・『ママの、さっきの説明の意味はわかってる…?』と、言葉は選んだものの心の中では『バカなのっ??!』と発狂。。。
↓
びっしり書いてあるそれを、細かく切って使えるならそれでも良かったけど…ちゃんと抜き出せていないのでやり直し。。。
・『一枚に一つの出来事または感想。たとえば、嫌いな猫としゃべったところとかって。』と補足して、新しいしおりを渡す。
【二番目の失敗】
やる気満々で取り組み始めて早々、まるごとダメだしされたにも関わらずやる気が折れなかったのは素晴らしい。しかし。
・犬と人間が言葉が通じるところ
・人間は子供ではまだ犬の言葉がわからないけど、かしこくなるとわかるようになるところ
↓
【二番目の私の対応】
・まず笑ってしまった。最低です(笑)
『ちょっと…考えてみよう?
さすけが言葉が通じてると思い込んでいるだけで、人間の誰とも、別に言葉が通じているわけではないんじゃあ…
言葉がわかるみたいに、さちこさんとは心が通じ合うからさすけがそう感じていたっていうのが現実だと思うよ。
だから、もし、犬と人間が言葉が通じることに感動しました!僕も早く犬と喋りたいです!とかっていう感想文に仕上げたら…
面白いけど…正しく理解できていない事にもなっちゃうかなー…』
↓
息子は、文中のさすけ(犬)のセリフに素直に共感しただけなので、完全にさすけに感情移入していて犬目線になっています。
人間の私がいったい何を言っているのか一瞬腑に落ちない様子でした。
ふと我にかえり、ゲラゲラ笑っていました。
【方向転換】
ここまでで、娘は順調で息子は詰まってしまいました。
どうしても話のクライマックスと、自分の中での感動場面が噛み合わないのでまとまらない様子。。。。
違う話でやってみたらどうなるのか気になって、
次に薦めてみたのはこちら ↓↓↓
今度は私が音読して一緒に話を楽しんだ後、気を取り直してしおり作り再開!
がんばれ・・・
【三番目の失敗】
・ながいセリフもそのまま抜き出す
『そうだ、じゃがいもがいいかな。なかよしの こぶたが だいすきって いってたもの。こぶた、きっと よろこぶよ、ぼくのにわで じゃがいもが とれたら!』
このパターンで、別の登場人物に対しての主人公の思いも繰り返し同じようにしおりが書かれている。
セリフだけ抜き出していて、その都度変わってゆく主人公の気持ちの流れに気が付いているかどうかは微妙。
↓
【三番目の私の対応】
(そうだよね。小2の男子が瞬時に要約して変換した方が驚きだよね。。)
・しおりには、印象的なことがメモできればいいから、『こぶたのためにじゃがいもを作ろうと思ったこと』とかって直して短く書けるならそれでもいいよ。
・こぶたの時にはわくわくしてたあなぐまだったけど…
4人目のはりねずみの時って、あなぐまの気持ちはわくわくしていそうだった?
など、その都度主人公にどんな変化があったのかを書き足すように促した。
幸い、書くことが好きなので、
この時点で『書くという作業の多さ』に疲れているわけでは無さそうでしたが…
下書きで無駄に書き過ぎている感が否めなくて気の毒でした。
でもまぁ、それも成長過程ですよね。
それが面倒でも、失敗でも、一度思うようにアウトプットしてみて実感することってプラスなのかなと思っています。
一応、二冊目の本の感想の方が息子が組み立てやすいようなので、そっちで完成を目指しました。
【四番目の失敗】
・一番の感動箇所が物語無視で挿絵が美しかったページ
『ここがなんか良いんだよねーえ♪』と息子
↓
【四番目の私の対応】
・感想は自由なのに『ズレている』と内心イラっとする
『ここ?きれいだから?でもこの後、あなぐまはキレちゃうんだよね?
この場面の時って、あなぐまは一番最悪な気持ちでいる時だよね?
そこ、一番感動?…』
と否定。
↓
私に言われて初めて『そうなの?!』と言った息子。
話の流れから人物の気持ちの移り変わりを読み取るなんて、まだまだこれからの部分かもしれないけど、わかる子はわかるんです。ふたごの娘はよくわかります。
でも、責めるような必要もないし、わからんもんはわからん。感じないものは現状、感じない。普通です。
↓
・噛み砕いて、想像させて、導く
いったん、本の文章を目で追うのをやめさせて、想像力を働かせてもらう。
『自分がもしあなぐまの立場だったら、なんか、やる気なくなっちゃうよねー。誰かのために何かやろうとするたびに、いらない・必要ないって言われたような気分になっちゃうよね。相手はまったくそんなつもりはないのに。』
↓
『うーん。そうだよね。やだね。』とあなぐまの気持ちになってみた息子。
↓
『はりねずみに向かって怒っちゃうけど、はりねずみは笑いながらあなぐまに、なんて言ったっけ?』
↓
答えを息子に読ませる。
そして、
『ここのはりねずみ、なかなかかっこいいよね』等と感想を二人で語り合う。
あなぐまがそのあと、どんな反応をして、どんな行動に出たか注目させる。
何時間を要して完成したのかわからなくなってしまったけど、
しおり完成から下書きを完成までは一気に集中してやりました。
うちは途切れてしまうと、脳みそがほぼふりだしに戻るので。
必ずキリのいいところまでやるのがポイントです。
つなぎの言葉は正直作ってあげてしまいましたが、
・きっかけ
・本文
・段落
・句読点
は自力でできました。
タイトルは『〇〇を読んで』よりも自分で考えるのが良いとお手本に書いてあったので、初めてだと(え?なに?どういうこと?)となりやすく、私が候補をいくつか出してあげて本人たちが決めました。
かなりフォローが必要ですが、
ポイントとしては、
主人公に、
・いったい何が起きたのか
・いったい何をきっかけに自分の行動を決めたのか
・最終的にどうなったのか
そして
・どこが印象に残ったか。それは悲しいのか感動なのかショックなのかなど
・話を読んで、自分ならどう思うかどう行動するかなど
に気をつけて、あくまでも出来ることろまで頑張らせることを意識してやってみました。
息子は、たまに大人の凝り固まった考えを吹っ飛ばしてくれる破壊力を兼ね備えています。(笑)自慢の息子です(笑)
♪お読みくださりありがとうございました♪